KALI/RACINESS
なんだなんだこの素敵な音楽は・・・・!
花の島「マディニナ」風吹く島「マルチニック」ちっぽけなカリブ海から生まれた小さな宝石。懐かしくて、センチメンタルなとても優しいサウンドです。(帯文より)
このCD、地下鉄中野坂上駅の坂上文庫なるいらない文庫本を置いておく所にポツネンと存在していたので拾ってきたんです。ずーと聴く気がしなかったんですが、今日は雨がイイ感じだったんで手に取ってみたら・・・・
このKALIという人はフランス出身、カリブ海フランス領の諸島随一のレゲエバンド"シジエム・コンタン"ギター/ボーカルを経て、バンド解散後はスタジオミュージシャンとしてズーク(カリブ海周りのハイブリットダンスサウンド)関連の様々な録音に関わったとインナーにはありますね。これは初のアルバムみたいなんですがこんな素敵なCDを捨て猫コーナーに置いてけぼりする心境になった人は、一体どんな酷い目にあったんだろうと不安になってしまいます。
まるで遠い文化の人が弾くシンセサイザーっていいな。6割がインスト、リードはマンドリンでどこか哀愁を帯びた生アンサンブルのダンスミュージック。このトロピカル島情緒と元持ち主の日常に思いを馳せ、紅茶を飲みながらのセピア化に大成功。「地球か・・・何もかもが懐かしい・・・。」